SESからフリーランスエンジニアに転身!興味あることを仕事に変えていくタネ蒔きとは。

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フリーランスエンジニアへのインタビュー第7回目

今回は、SES(システム・エンジニアリングサービス)を長く経験した後にフリーランスとして独立した浅野貴之(以下、浅野さん)さんにお話を伺った。

家庭では子供が3人、仕事では会社員として8年もの間SESで会社に貢献をしてきた浅野さんが、なぜフリーランスエンジニアに転身をしたのか?そしていま、興味があるものを次から次へと仕事に変えていくことに成功しているのはなぜか?興味深い話を深掘ってみた。

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目次

はじめに経歴を教えてください。

社会人になったのは高校卒業してからです。高校時代はセラミック科という科に入っていました。陶器とかガラスだとか人工骨とかを勉強する科でした。高校を卒業してあまり考えずにガラス会社に就職して工場で働いていました。3年くらいやったのですが、やりたいことが違うなって思い始めたんです。

昔から、エクセルとかペイントとかゲームとかをパソコンで遊ぶのが好きだったので、IT業界に入ってみようということで未経験で飛び込みました!

最初に入った会社からフリーランスをはじめるまでシステム開発会社を3年ごとに3社移りました。その間、ずっとウェブアプリの開発をやってきました。ほぼ9割方Javaでの開発でウェブアプリケーションを作るということをやっていました。PHPとかも少しは触ったりしたんですけど。

フリーランスを始めたきっかけはなんですか?

組織に所属しているメリットが感じられなくなったからです。
わたしは、一般的に言うSES(システム・エンジニアリング・サービス)をやっている会社に勤めていました。会社に所属しているのだけど、外に行って仕事をするというスタイルを8年くらい続けていました。

SESでは、様々な会社にお世話になったのですが、客先に出ていると自分の会社でちゃんと評価されないというモヤモヤっとした気持ちがありました。自分としては客先で頑張って単価を上げたり、自分の会社に戻ったら社内の仕事をやって会社を盛り上げたりしていました。しかし、自分の会社からは、頑張ったことをうまく評価されていないと感じることが多々ありました。

特に不満だったのは給与面ですね。現場で自分が交渉をして単価を大きく上げたのに、自分の報酬としては月給2000円や3000円程度しか上がっていないということがあって。頑張ってもこれだけしか評価されないのかっていう。ちょっとガッカリしたところはありました。

エンジニアでしたが営業的な活動もしていて、たまたま以前の会社の先輩に仕事がないか相談したら入れる案件あるとって言われたんです。会社に対してモヤモヤしているタイミングもあって、自分で案件がとれるなら会社に所属する必要性ってないんじゃないかと考え始めました。会社員だと、給与面をみても色々と引かれるものもあるし、時間面でも社内のことで拘束されるので、もったいないと感じていましたし。

だったら、そういったしがらみがない状態で自分の力を試してみたいなという気持ちになりました。フリーランスになったのは2018年の1月頃です。

 

お仕事探しの方法を教えてください。

フリーランスエージェントに声をかけたり、今までお世話になっていた繋がりのある会社さんに声をかけたりですね。繋がりのある会社さんは、その気になれば案件を紹介してもらえると思っています。

繋がりのあるところでお仕事を引き受けないのは、希望する仕事じゃないからですか?

それもありますが、あとは、その会社を通してしまうと自分のフリーランスとしての屋号のM3Softという名前を出しづらいというのがあります。仲介のような会社なので。せっかくフリーランスでやっているので、できれば自分の屋号を売っていきたいです。

ブランディングされようとしているのは素晴らしいですね。そのような志向をもった理由とかありますか?

考えたことがなかったのですが、自分を評価してもらいたいという気持ちが強いんだと思います。会社にいるときもそうでしたし、フリーになってからもそうだと思います。間に入っている会社ではなく自分自身を評価してほしいというのがあると思います。

フリーランスなのに、フリーランスを束ねている会社経由で仕事をするのは、自分の名前を出せないので、やっぱりもったいないなと思います。中間に入っている会社にマージンもとられてしまいますし。

いまは、次の仕事を模索中なんですね?

そうですね。一応、フリーランスエージェントを3つくらい登録して、いくつか案件の紹介をもらっていました。引き受けようかなと考えていた案件があったのですが、そのタイミングで今の現場で一人抜けてしまってタイミング悪く抜けづらくなってしまったんです。
抜けるとなった人は自分の紹介で現場に連れてきた人だったんです。関係ない人が抜けるのであれば関係ないのですが、自分が連れてきた人が抜けるということで責任を感じて、今回は3か月継続することにしました。タイミングをみて別な案件に移ることも検討しています。

ちょうどそのタイミングでSEROKUにも登録しました。

SEROKUへの登録のきっかけは何だったんですか?

いまのクライアントとは直接契約をしているので、フリーランスエージェントを使うと、中抜きで単価が下がってしまうなぁと感じていました。そこで、企業とフリーランスエンジニアが直接マッチングするサービスがあったらいいなって思ったんです。自分で作ろうかなとも思ったんですけど、ふと探したらあるじゃん!ってなりました(笑)

なので、SEROKUは本当に偶然見つけました。実際にサービスを見てみると自分が希望するような感じのシステムだなと思って、登録しました。

ありがとうとざいます。出品しているスキルを見るとUnityでも出されていますね。

最近自分の中で熱いスキルです。独学で勉強しているのですが、やりたい仕事です。いま、Unityを使って自分でゲームの開発をしているんです。

 

M3Softのサイトを見ると、色々なアプリを作っていますね!

もともと会社員時代から、スマホ案件に入りたいという想いをもっていて、それで勉強を兼ねて開発をはじめました。会社内で勉強会を立ち上げたりもしましたね。前の会社では、アプリをリリースして広告収入を得たりなどの副業はOKだったので、会社員時代からそういった活動は平行してやっていました。

SNSでアプリの開発をしていると話をすると、同様のことをやっている仲間が集ってくるんです。その中にはそれだけでご飯を食べているよという方々もいて、会社にしているという人もいるし、個人で大規模なものを作っている人とかもいたりして、たくさんの人から刺激を受けてUnityを頑張ってみようかなと思いました。

いま開発しているUnityのゲームはどのようなアプリですか?

RPGの「ごちゃバト」というゲームです。1年ほどかけて制作をしています。ランディングページを先日作りました!ゴチャキャラバトルというフレーズを売りにした「ファーストクイーン」というゲームがあったんですが、リスペクトして面白い要素を取り入れて開発しています。

11月にデジゲー博というインディーゲームの展示会があって、そこにも出させてもらいました。ようやくリリースできるところまできました。デザインも知り合いに発注して制作しています。

すごく良いできに見えます。開発に相当時間かかってますよね?

普段は普通に週5で仕事をしていますし、帰っても家族があるのでなかなか時間はとれないですが、夜な夜な3時間〜4時間くらい開発をしています。家族がいると土日のほうが時間がとれないんですよね。本当に平日夜に頑張って作っています。そろそろ体力的にきびしくなってきました(笑)

会社員と同じような働き方をしてこのアプリを開発したのは根性ありますね!

今回の契約更新させていただいた時に、自分のサービス開発に時間をかけたかったということもあって、報酬を下げてでも稼働を下げてもらうようにお客さんと調整しました。

ロールモデルになる人はいましたか?

特定の誰かはなかったです。スマホアプリ開発の人たちで集まることが増えているのですが、色々なフリーランスの方がいて、ひとりひとりが輝いてみえる。そういった人たちを見ると頑張った分だけ評価されているからモチベーション高くやれているのかなというそういうイメージをうけます。

 

フリーランスのメリットを教えてください。

まずは、会社組織に関する時間がとられなくなるというのはメリットだと思います。以前は社内で委員会活動をしないといけないとか結構あったんです。それがすべて自分の時間に使えるというのは良いと思います。

次に、本当に何度も言っていますが、がんばった分だけ評価が返ってくるというのがメリットだと思います。

あとは、フリーランスになって思ったのは気が楽だということです。なにかやらかすと会社に迷惑がかかるとか、会社に対してなにか悪いことをしてはいけないという気持ちが強かったんです。例えば居眠りしてしまったときに、会社に悪い評価が行ってしまうから気負う気持ちがあったんですが、そういう気負いがなくなりました。別に居眠りするとかじゃないですよ(笑)一例です。居眠りはしないですけど。気が楽になりました。

他にもあります。お客さんとの時間調整がしやすいこともメリットだと思います。例えば、稼働日数が多い月とかあったりするじゃないですか。22日とか。2日多いから休もうってなった時に、会社だったら有給使わないといけないです。会社員だと、有給使っちゃったら必要な時に足りないということになりかねませんよね。フリーランスは、現場が落ち着いていれば有給などは気にせずに休む調整がしやすいのがメリットかと思います。

 

デメリットはありますか?

デメリットは、SESのようなやり方をしていると客先に切られたときに、売上の保証がないことですかね。

あとは情報漏えいをやらかしてしまったときとかの責任というところで、自分が責任をとらざるを得ないとかだと思います。いまはフリーランス協会とかで損害賠償を補償してくれるところもあるので、そういったものを使えばそこまでデメリットではないかもしれません。

急に子供が熱を出したなどという場合はどのようにされているんですか?

妻も働いています。共働きしていて、どちらかというと妻のほうが子供の面倒を見る比重は高いのですが、私も休みをとります。子供は1日で治らなかったりするじゃないですか。交代交代で休みをとっています。フリーランスになってからは、その休みの調整もしやすくなりました。休むだけじゃなくて子供が急に体調が悪くなって保育園に迎えに行かないといけないとなったときも、あまり会社を気にせずに行けるのでそこは調整しやすいですね。

1日休むから明日明後日残業しますよという調整もしやすいですしね。臨機応変にできるのが良いですね。

子供もいる中でフリーランスになるというのは抵抗感はなかったのですか?

あまりなかったです。フリーランスになって失敗したらまた会社員に戻ればいいやと思っていました。あまりフリーランスにこだわりはありませんでした。今後も失敗したら就職したらいいと思っていますし、就職して嫌だったらまたフリーランスに戻れば良いと思っています。

うまく生きていくのに、そういうこだわりをもたないほうがたぶん今後生きやすいのかなって思っています。フリーランスになったから今後ずっとフリーランスと決めつける必要もありませんし。

 

フリーランスとして生き残るための力というのを教えてください。

まだ1年しか経っていませんが、人脈ってすごい大事だなって思います。仕事を探す上でももちろんそうなんですけど、仕事がなくなったときに頼れる人とかがいると保険じゃないですけど安心感がありますよね。頼れる人や会社があるとお客様との交渉も少し強気にでることもできますし。ここがなくてもほかがあるんだぞ、という自分の中の自信にもなります。

組織ではなくて個人になったので、人と接する機会は、減ってくるんですよね。そういった意味でも同じ界隈の人とのつながりはもっておいたほうが良いと思っています。情報交換とか色々刺激を受けて自分のモチベーションを上げるということも大事です。スマホアプリ開発者たちの集まりによく行っているのですが、「こんなことやってるんだぜ」、「こんなのリリースしたぞ」というのを聞くと自分もがんばらないとってなります。そういった刺激を受けてモチベーションを維持することも大事なんだなって思いました。

あと、フリーランスとして生き残るのとは少し違うかもしれませんが、フリーランスとしてのこだわりは持ちすぎないというのは大事かなと思います。フリーランスとしてやっていかなければいけないというこだわりですね。だめなら就職すれば良い、駄目なら別の仕事をやれば良いというような楽観的な気持ちをもつことが大事だと思います。これでないと駄目なんだというふうになっちゃうと力が入りすぎてしまうので。

フリーランスとしてのポリシーはありますか?

今になって後悔するんですけど、勉強しておけばよかったなとか(笑)色々やっておけばよかったと後悔するんですけど、いまはフリーランスとしてやっているので、色々なものに手を出して自分に合うものを探していけば良いと思っています。ポリシーかどうか分かりませんが、様々なことにタネを撒いていくのが大事かな思います。

 

フリーランスの世界って新しいじゃないですか?10年後20年後ってどう思われますか?どうしていると思いますか?

45歳が1回の区切りかなと思っています。45歳で先が見えなければ就職しているんだろうなって気がします。無理してフリーランスを継続してしまうと50歳になったときに就職できなくなる可能性があるので。そこは不安なので(笑)

今、客先でお仕事をする以外にアプリも作っていますし、講師業をはじめています。知り合いの会社から講師業をやらないかという話をいただいて、是非是非というお話になりまして。何をやろうか悩んだんですが、Javaの勉強会をやってもいいんだけど、環境を作るのが厳しかったりするので、いまはUnityの初心者勉強会を2ヶ月に1回くらいやらせてもらっています。そういった方面も今後も続けていけたらと考えています。

今後はどのようなキャリアを作っていこうとしていますか?

メインはJavaでやっていくのですが、スマホアプリをやるタイミングがあればそちらを伸ばしたいと考えています。Java以外の強みを作りたいと思っていて、pythonやC#、Unityの勉強をして、別の武器を作ろうとしています。

それだけでなく、さっき言ったような講師業だったり自分のサービスだったりを広げていけたらいいかなと思っていいます。また、こども向けのプログラミング教室も良いなと思っています。今後小学校でプログラミングが必須になっていきますし、自分の子供は長男が4年生、次男が1年生になるんですが、自分の子供や知り合いの子供からはじめて、その子が友達を親を連れてきて一緒にやろうよという風に少しづつ拡大していくのもいいなと思っています。

 

浅野さん、貴重なお話ありがとうございました。
フリーランスエンジニアとしての自身の働き方に、確たる自信をもった姿は非常に頼もしく感じました。子供が3人もいらっしゃる中でフリーランスに転身ができた背景には、SESを知り尽くしているだけでなく、これまで客先でしっかりと成果を出してきた自信や多くの顧客との信頼関係があることが分かりました。

また、小さくても自分が興味があるという気持ちを大切にする。そこからチャンスを広げるためのタネ蒔きをまずはやってみるというスタンスでいる。こういった浅野さんの物事に対する前向きかつ固執しすぎないスタンスが本人も気が付かないうちに様々なチャンスをお引き寄せているように見えました。

いま会社員として、SESで働いている方だけでなく、フリーランスとしてSESをやっている人も勇気づけるようなお話だったと思います。これからも浅野さんのごを活躍楽しみにしています!

 

浅野 貴之(Asano Takayuki)

21歳の時に未経験でIT企業に転職。3年ごとにIT企業を転々とし業界12年目でフリーランスに転身。主にWEBアプリ開発に携わってきたが、スマホアプリ系にスキルチェンジするタイミングを見計らっている。スキルアップのため夜な夜なアプリ開発をしている。3児の父。

M3soft: https://m3-soft.com/
ごちゃバト: https://m3-soft.com/pb/gochabat/index.html

 

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るし猫インタビューアー:るーしー
profile:大学卒業後、ベンチャーキャピタルで投資を4年、IT企業でソーシャルゲーム開発を4年、人材会社で新規事業開発を1年行なった後、フリーランスとして独立、起業。その後、様々な企業のコンサルティングやゲーム開発を行なっている。美味しいご飯を求めて日夜様々なお店の開拓を行なっている。

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