新卒フリーランス!? 数ヶ月前まで公務員志望、エンジニア未経験の21歳の女の子が選んだ道

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新卒フリーランスエンジニアの安藤さんのインタビュー記事

新卒フリーランス”という言葉を聞いたことがあるだろうか。
え?それってニート(NEET)なんじゃない?って思う人がいるかもしれない。インタビュアー(35歳)の世代では全く考えられない選択肢だし、新卒からフリーランスになっている人など周りに一人もいない。時代背景だろうか、どうやら新卒フリーランスという選択を選ぶ人がわずかではあるが、増えてきているようだ。

今回は、現在大学の4年生ながら新卒フリーランスとして生きていく道を選んだ女の子、安藤万由子(まゆこ)さんにインタビューを行った。新卒フリーランスという選択を選んだ背景、そしてどのようにフリーランスエンジニアになったのか、これからやっていけるのかなど、気になる新卒フリーランス事情を聞いてみた。

簡単に安藤さんについて教えてください

現在、福岡県の4年制大学に通っている安藤万由子と申します。大学では法学を専攻していて、数ヶ月前まではパソコンスキルも全くない状態でした。今はフリーランスエンジニアとしてお仕事を受託しています。

実は、今年の1月までは公務員を目指していて、公務員になるためにずっと勉強していたんですけど、そこから一気に方向転換してフリーランスエンジニアになりました(笑)

 

え!?公務員を目指していたんですか?

高校の時から将来やりたいこと、例えば医者になりたいとか、そういうのもなくて普通にどこかに就職して生きていくんだろうなって思っていたんですね。

高校は大学に進学することが当たり前のような感じで、就職する以外の道があるということを知る機会もありませんでした。それでみんなと同じように大学に進学して、公務員学校にも通いはじめて、とうとう次は公務員試験というところまできていました。自分には秀でた才能もないし普通だと思い込んでたから、勉強をして試験で点を採れば入れる公務員を選びました。

 

では、公務員試験も受けてたんですか?

公務員試験は、思いとどまりました。

自分の人生が受験ずくしだということに疑問を持ち始めました。中学受験から始まり高校受験、大学受験、そして最後に公務員試験も受けようとしていたんです。でも、一番大きいのはこのまま周りと同じように流されて進路を選んでしまって本当に良いのかなという疑問でした。

そういう状況の時に、公務員座談会があったんですよね。実際に合格した先輩たちとお話する会です。みんな優しいし、良い人たちだったんですけど、仕事に対して楽しんでいるなという印象を受けませんでした。お話を聞いて、公務員という仕事を想像した時に、物足りないんだろうなと思ってしまいました。

座談会から、公務員になることへの違和感が浮き彫りになっていって、なんでこんなに勉強してるんだろうだとか、なんで公務員なんだろうとか、でも公務員学校に行ったし、いまさら辞めるわけにはいかないし…という様々な想いが巡り始めました。

今考えると、ただ勉強をしていたときは思考停止状態になっていて、自分の心の声から目を背けていたんだと思います。

 

そんな中、公務員を目指すことをどのように辞めたんですか?

どうしたら良いか分からなかったんですが、なあなあで勉強を続けていたことだけは、はっきりと分かりました。そこで、一度公務員試験の勉強をストップしようと思って、自分の好きなことだけをする時間を作ったり、読書の時間をたくさん作ったりするようにしました。公務員を目指すのを止めたのは、その中で読んだ本のある一文に感銘を受けたことがきっかけです。

「あなたの人生はあなたに決める権利がある。あなたの人生はあなたの決めたものになる。」

これを読んだ時にハッとして、自分が望んでいないことは止めようと思って、そこで公務員にならないと決心しました。本の一文にあるように、いままで自分が決めてきたことを積み重ねていって今の自分があるから、改めてここから自分がやりたいことをやって、積み重ねていけばこれからの人生は私が好きなものに囲まれた人生になるんじゃないかと思って。

 

フリーランスエンジニアに至ったのは?

公務員か民間企業に就職するかという二択以外に選択肢はないのかなと思って調べたことがフリーランスを知ったきっかけです。

フリーランスにも色々あると思いますが、その中でフリーランスエンジニアは報酬が高いですし、フリーランスエンジニアとしてうまくいかなかった時は企業に就職するという選択がしやすいということも分かり、エンジニアの勉強をしようと決めました。

 

親はどのような反応でしたか?

公務員目指すのを止めるって言ったら「ええっ!?」て驚いていました。その時は全然やることも決まってなかったし、アテもありませんでした。「じゃどうするん?」って言われて、決まってないことを伝えたら「ちょっと!ちゃんとしてよ!」って、、、当然、険悪な感じになりました。

その後、エンジニアって言ったら、少し具体的になったので「そうなん?」って少し安堵したような感じではありました。でも、今度はタイのバンコクに行くっていったら「え!?」ってなって「普通にして!!」って言われました(笑)

 

バンコクにエンジニアの修行をしに行ったんですか?

2018年7月に開催されたノマドエンジニア講座の「iSara」の3期生として参加してバンコクに行ったんです。バンコクで3週間ほど暮らしていました(笑)

フリーランスエンジニアになるためにiSaraに行きたいと思って、まずiSara代を貯めるためにバイトをはじめて、あともちろんプログラミングの勉強もはじめて、そしてMac Bookも買って…、一歩ずつ行動していきました!

新卒フリーランス安藤さんのタイでの写真

iSaraってなんですか?

iSaraは、フリーランス体験をしながら、実際にフリーランスエンジニアの講師からスキルを学べるところです。

バンコクに滞在しているのは3週間なんですけど、バンコクに行く前に事前学習期間があって、そこでプログラミングの課題を出してもらいます。課題を解くための学習自体は独学なんですけど、フィードバックを何回かしてもらえます。
そして、バンコクに行って講座を受けてエンジニアのスキルをみっちり学びます。
さらに、日本に帰ってからもサポート期間があるというのがiSaraのプログラムです。

講師たちはみんなすごい人達ばかりなんです。そういう人達にスキルだけでなく、フリーランスの生き方とかを教えてもらえます。一緒に勉強をしている受講生も同じような考えをもった人達ばかりなので、すごい価値観が合って楽しかったです。人生で一番濃密だったんじゃないかっていう時間を過ごしました。

 

iSaraを出るとすぐにフリーランスになる人が多いんですか?

そうですね。会社員の人もいたんですが、辞めてフリーランスになった人もいます。私と大学生がもうひとりいたんですけど、私達が最年少でしたが、その子もフリーランスとして独立すると言ってますし、ほとんどフリーランスですね(笑)

みなさんエンジニアとしてハイスペックで、周りの環境がとても良かったので、私にとってはすごい良い環境でした。おかげでフリーランスとしてはじめられる知識が得られたと思います。

 

短期間でエンジニアをスタートさせるなんてすごいですね!

プログラミングの勉強が楽しかったのがあります。向いていたのかなーと。自分が書いたコードが反映されて、いつも自分が見ているようなサイトが作れるっていうのが面白いなって思いました。
先日、制作会社でコーディングのお仕事をさせていただいたのですが、納品したコードを見てもらったら、コードが読みやすいと言われました。そういうのも嬉しいですよね。

 

ちなみにエンジニアとして会社員からはじめてみる選択肢はなかったんですか?

普通は経験積んでからと考えると思うのですが、私の性格からするとそれだといつまで経っても独立しない気がしています。
社会人経験がない上にエンジニアとして駆け出しの私でも今仕事が受注できていますし、なんとかなると思っています。
本当に困ったら、どこかに就職するということも考えてはいます。

 

お仕事を受注したとのことですが、それはどのように見つけているんですか?

何件かクラウドソーシングでお仕事を探して受注したのですが、たくさん提案しないと受注できないじゃないですか。効率の悪さが気になりました。それに、オンラインだけの繋がりで、初対面の人ばかりなので、顔や性格も全然分からないので、これは私にはあまり向いていないなと思いました。

最近は、実際に仕事を発注するような人と会ってみようと思って、起業家交流会などに参加しています。そこで色々な人と出会って人脈を作ろうとしています。学生フリーランスエンジニアということで、関心を持っていただけるので、今のうちに多くの人との繋がりを作ろうと思っています。卒業するまでは福岡にいるので、それまでに色々な人と出会っておいて、顔も性格も知っている状態を作った上で、4月からしっかりとフリーランスとして仕事ができたらいいなと思っています。

 

仕事はとろうと思ったらとれるってことですか?

そうですそうです。起業家交流会とかに行ってもエンジニアはやっぱり探しているっていう人は多かったので、「やっぱりエンジニアの需要って半端ないな」って思いました。

実は断らせていただいた案件がありまして、それは働く場所と時間に指定があったからです。誘っていただいたことはすごく嬉しかったのですが、いまはまだ大学生なのでその条件が厳しいということでお断りしました。ただ、こんな未経験の私でも誘ってくれる人がいるので、需要は大いにあるんだなと思いました。

 

フリーランスとして仕事を引き受けてみてどうでしたか?

好きな場所で好きな時間に仕事ができたので最高だなと思いました(笑)

結局、タスクが終わればよいので、集中できる時間に仕事をすることができるし、疲れたら好きな音楽を聞いて休んだりできるので、それがいいですね。

色々な人が、チャットで相談にのってくれるし、スカイプもしてくれますし、困ったら相談できる環境なので、ひとりではない感じもありますしね。

 

安藤さんができる言語はなんですか?

HTML、CSS、jQuery、Bootstrapはある程度修得しました。あと、JavascriptとPHP、wordpressが少しできます。

 

短期間ですごい!

詰め込みました(笑)

HTMLとCSSは得意ですが、他の言語はまだまだ勉強中です。

 

どちらかというとフロントエンジニア志向なんですね。

そうです。だからコーディングだけではなくて、デザインやUI/UXも勉強していこうと思っています。

 

今後の目標はありますか?

来年4月には大学を卒業して就職していくじゃないですか。それまでにみんなより高い月収を稼いでいる状態を作るというのを最低限の目標にしています。当然、より高い収入を得ることが目標です。

中長期的にはまだ明確ではありませんが、やりたいことがコロコロ変わる質なので、そのときやりたいことをやれるような生き方ができるようになっていたいです。そのために、たくさん収入源を作って、リスク分散しておこうと思っています。

バンコクがとても気にいったので、バンコク移住も本気で考えています(笑)

 

今後のフリーランスエンジニアとしての活動を教えてください。

iSara 3期生17人で作った「Web系フリーランスチーム Saam」というものがありまして私もそこに所属しています。

Saamの特徴としては、ディレクション、デザイン、コーディング、SEOまでできること。制作会社と違い、必要な時のみ集まるので固定費がかかりませんし、クラウドソーシングとは違いマージンがないので、無駄な費用をかけなくて済むメリットがあります。もし私が別案件でお受けできない場合でも、チームで活動していますので、信頼できるチームメンバーをご紹介させていただくことも可能です!

安藤さん、貴重なお話ありがとうございました。

 

人懐っこい笑顔で元気にお話をしてくれた安藤さん。合唱部に所属していたというお話もあり、キレイな声で話しをする姿はとても好感をもてた。新卒フリーランスというチャレンジングな環境も彼女のような他人から愛される人であれば自然とお仕事が回ってくるんだろうなと思えるような人柄だった。
これから学校を卒業する人のためにも、新しい選択肢「新卒フリーランス」という道を切り開いていってほしい。

>バンコクのノマドエンジニア育成講座「iSara」

新卒フリーランスとして今後の活躍が期待される

 

安藤万由子さんのプロフィール写真安藤 万由子(Mayuko Ando)
Profile : 2018年現在、現役大学生。文系の大学で公務員を目指すも、その生き方に疑問を感じフリーランスエンジニアへの転向を決める。iSaraの3期生としてエンジニアスキルを学び、現在大学4年生ながらフリーランスエンジニアとして活動中。また、ウェブ系フリーランスチームSaamをiSaraの同期と立ち上げ、新しい開発に取り組んでいる。

 

 

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るし猫インタビューアー:るーしー
profile:大学卒業後、ベンチャーキャピタルで投資を4年、IT企業でソーシャルゲーム開発を4年、人材会社で新規事業開発を1年行なった後、フリーランスとして独立、起業。その後、様々な企業のコンサルティングやゲーム開発を行なっている。美味しいご飯を求めて日夜様々なお店の開拓を行なっている。

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